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 読書感想 J・ケッチャム「オフシーズン」 

オフシーズン (扶桑社ミステリー)オフシーズン (扶桑社ミステリー)
(2000/09)
ジャック ケッチャム

商品詳細を見る


内容(「BOOK」データベースより)
避暑客が去り冷たい秋風が吹き始めた九月のメイン州の避暑地。ニューヨークから六人の男女が休暇をとって当地にやって来る。最初に到着したのは書箱編集者のカーラ。すこし遅れて、彼女の現在のボーイフレンドのジム、彼女の妹のマージーとそのボーイフレンドのダン、そしてカーラのかつてのボーイフレンドのニックとそのガールフレンドのローラが到着した。六人全員が到着した晩に事件は勃発した。当地に住む“食人族”が六人に襲い掛かったのだ。“食人族”対“都会族”の凄惨な死闘が開始する。


J・ケッチャムの長編第一作。
出版側の意向で訂正、削除の多かったバランタイン社の旧版に作者が加筆、修正してもともとのオリジナルに近づけた新バージョンです。
作者あとがきを読むとその訂正、削除、加筆の様子が淡々と書かれながらも自分の作品がなまくらになっていくことに納得できなかった作者の怒りが伝わってきます。
そしてそれだけ譲歩して、無理やり自分を納得させて書き直した(ヒットさせたいならこうしなさい!といわれてた)作品が売れ始めたとたん絶版(読者の苦情により)…
悔しいのう悲しいのう(泣
なんだか他人事とは思えない(T_T)

この本はそういういろいろ言いたいことがあったからか、作者あとがきと解説(評論家によるケッチャムインタビュー付き)それにダグラスさんという方の(作家?)序文など本編以外もてんこもりです。
ところでこの序文かなりのネタバラシしてるんですが…
いいんですかコレ?
私は思わず「ダグラス~てめえ~空気~」と拳を握り締めてしまいました。

さて感想はいります。
思い切りネタバレありなので追記にいきます。


あらすじにあるとおり食人族(というより食人一家)と都会から来た男女の戦いです。
死闘といっても襲われてすぐに3人死んじゃいます。
しかもヒロインとして話をひっぱってたカーラお姉ちゃんがざっくり…
ここまでで本の半分。
今でこそ映画なんかで途中で主人公交代とか珍しくないけど当時はかなり衝撃的だったんじゃないでしょうか?
私もダグラスのネタバレがなければええっ!?とショックうけたかもしれません。

かわってヒロインになるのが妹のマージ。
活発な姉にコンプレックスのあるやや内向的な妹。
絵の才能があるのに全然関係ない自分にとって意味のない仕事渡り歩いてたりする。
そんな感受性は強いけど自信の無いマージが食人集団に襲われローラと一緒に攫われちゃいます。
男どもは姉の元恋人でローラの現恋人ニック以外は全滅。
カーラお姉ちゃんに未練たらたらだったニックはカーラお姉ちゃんの次に好きなマージを助けんと奴らのアジトを見つけようと森に潜みます。

一方食人一家(成人男子3名、成人女子3名、子供15人くらい?襲撃時の戦闘で何人か死んでる)のアジトの洞窟にはマージ達と先に捕まってた少年が檻の中。
むこうでは食人家族のお母さんが犠牲者のお肉でクッキング。
次は誰が…?
こんな地獄絵図を見ながらも助かる希望を捨てないマージ。
突如ふりかかってきた惨劇に本来の強さを取り戻してきたのでしょうか?
危なそうな男が近づいてきた時に思い切りガンを飛ばし怖い顔をして自分が選ばれるのを回避します。
一方のローラはもう発狂状態。
できることは現実逃避のための幻覚を見るくらい。
あっさり男に連れて行かれます。そして―…

いやあひどいひどいとは言われてるけどほんとにひどいよねケッチャムは。
そのくらい鬼畜展開。
これこそケッチャム節だと思う人もいるんだろうけど…
なんか納得がいかないんだよなあ、あのあとの展開(というか男がローラにした行動)
あの食人男の行動が妙に文化的すぎるというか。
それまでの食人家族の「獲ったどー!!」的な行動はおぞましいけど納得できる。
だって私たちが「そのほうが美味しいから」と生きたまま海老茹でたり踊り食いしたりするのと同じ感覚だから。子供たちが人間おっかけて楽しむのも人間が狐狩り楽しむのとかわらないし。
あくまでも「捕食相手」として人間を狩ってたはずなのになぜ急に現代のエログロ風な拷問を始めるのか?
あの男の「楽しみ方」って文明人のソレじゃないかって気がすごくするんですが。
たしかにあの男は食人一族の中でも特異な存在という描かれ方してたけど…
食人一族の残酷さって子供が虫の羽や足一本ずつとってって観察しちゃうような、そういう残酷さの気がするんだけどなあ。

まあなんにしてもローラって可哀相だ。
絵に描いたようなお荷物キャラで、ヒロインにも読者にもうざがられ(たぶん作者にも)、恋人からは当て馬あつかい。
よく考えたらニックが連れてこなけりゃあの場所とは一番関係なかった子なんだよな…
最後までいいとこなしだし。
あんまり彼女が哀れすぎて読んでるこっちが鬱でした。
あと檻に囚われてた少年…
ニックよりこっちの方が死なせちゃいかんだろ…
アメリカ人て弱い人間や無力な人間にものっそ冷たい気がする。

旧版からの削除はケッチャムGJ!でした。
あれで二人助かって結ばれそう、みたいなエンディングだったらこの本投げてたな(笑)
ほんとハリウッド映画とかでよく観る
「惨事の原因は主人公なのにまわりの人間ばっか巻き添えくって死んで本人は恋人(恋人予定)とハッピーEND」って毎回すごい疑問なんだが。

とりあえず感想まとめると
「読む人を選ぶし、鬱になったり不快になったりするけど面白くて引き込まれる小説」て感じでした。
つっこみたいところも好きになれないところもあるけど最後まで怖さを堪能できたし。
ホラー映画のような小説でした。













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